中東情勢の影響によるナフサショックで建設資材の価格高騰や供給不足が深刻化。国会前で421人の建設職人が現場の実態と支援の必要性を訴えました。
【ナフサショックと現場の危機】
現在、中東で続いていた戦争の影響で、原油由来の基礎化学原料であるナフサの供給が不安定となっており、「ナフサショック」とも言われる状況の中で、工事に必要な様々な資材が急激な価格高騰や入荷停止に追い込まれ、現場は深刻な打撃を受けています。
5月8日には埼玉土建を含めた7団体で政府に直接、現場から集めた切実な声を届け、緊急の支援制度の創設や材料の目詰まり解消などを訴えましたが、十分な回答は得られませんでした。
こうした一連の状況を受け、6月24日には「高市政権に建設職人の怒りを叩きつけろ!」と題した国会前座り込み集会を実施し、全33支部から延べ421人の仲間が国会前に集結し、それぞれの現場の実態を訴えました。
主催者あいさつでは上田委員長より、「本日この場に来られなかった仲間も含め、苦しんでいるすべての仲間の思いを背負い、ここに集まった私たちが声を上げていこう」と呼びかけられ、その後リレートークが行われました。
リレートークでは、「今日、ここにきている仲間は本当なら現場に行きたかった。でも現場に材料や仕事がない」「国会議員はこっちが困っている時は何もしてくれない、こんな国でいいのか」「材料がなくて仕事ができず、生活のために追い詰められ、生命保険を家族に残すために自ら命を絶った仲間がいる。本当に悔しい」といった切実な声と怒りの訴えが20人の仲間から次々と語られました。


【「ナフサは足りている」 報道と現場の実態の乖離】
ナフサについては平常時の約6割程度が確保されているとの報道もあります。実際はどうでしょうか…?確かに、大手の現場では材料に困っているという話はあまり聞きません。しかし、中小事業者や下請現場では資材が足りないという声が深刻です。現在確保されている6割が大手の現場に回され、4割のしわ寄せは中小業者や下請け現場に集中しているのではないでしょうか。数字だけでは見えない「現場の格差」が、今まさに深刻な問題となっています。現場のリアルな声を届けるには今回のような行動に踏み切るしかありませんでした。
【SNSでは大きな反響が】
当日の様子は埼玉土建公式Xでも大きな反響を呼び、1.6万リポスト・3.1万いいね・207万インプレッションを獲得し、多くの共感と意見が寄せられています。(7月1日17:00時点)
今回紹介したような実態を変えていくために、仲間のいのちとくらしを守っていくために、わたしたちは声を上げ続けていきます。
