秋の国会にむけて「スパイ防止法案」の提出を参政党が準備していると報道があった。
先の参議院選挙中にも「社会の中枢にいる極端な思想の人たちをやめさせるために『スパイ防止法』で洗い出す!」とかいう演説をおこなっていたとか。
参政党だけでなく、国民民主党や日本維新の会も参院選の公約で「スパイ防止法の制定」を掲げ、自民党も選挙終盤に法案導入に向けた検討を進めると言い出していたらしい。
参議院選挙では「外国人差別」など排外主義を押し出す勢力が議席を増やす結果となったことが流れの発端だけれど、支持した人々は自分の身に帰ってくるブーメランのような「危なさ」に気づいているのだろうか。
国家権力による差別や排除と言えば戦前の「治安維持法」が知られている。
治安維持法による弾圧は、共産党だけでなく、自由主義者や多くの文化・知識人、宗教団体まで弾圧され、自由と民主主義、戦争反対の声が押しつぶされたという。
朝ドラ「あんぱん」でもちょっと前までドラマの時代背景が戦中だった。思想統制や同調圧力で物言えぬ世の中が描かれていた。
当時とは時代が違うといえ、いや、むしろ今の情報過多の世の中ならではの怖さがある。
国家機密を守るとか、国民の安全を守るとか、なんとなく「そうだよねぇ」とよさげに聞こえる言葉で人々を惑わせるのは権力の常とう手段。
国家の利益や国民全体の利益などの言葉は「そのために個人の利益を犠牲にするのはやむを得ない」と言っているのと同じこと。
日本国憲法に規定された「思想・信条の自由」「信教の自由」「表現の自由」と「スパイ防止法」は相容れないもので、決して成立させてはいけない法案だ。
差別と分断の容認は、必ず自分の身に降りかかり、自由と権利を奪われることになる。
みんなで反対しようね。

