7月20日(月)、高市早苗首相がX(旧ツイッター)に投稿した「総理就任以来、0時間〜3時間睡眠が常態化」という趣旨の内容が話題になりました。それに対して、睡眠時間が短いことへの心配の声や「総理大臣が寝てない自慢をするな」といった批判の声等、様々な意見が寄せられました。
しかし、医学的な観点でみると、「睡眠時間が短い」というのは非常に危険な状態です。一般的に睡眠時間が5時間を切ると、脳の機能はお酒を飲んで酔っ払っている状態と同等以下になるといわれています。国家に関わる最終判断を下す立場にある内閣総理大臣が、そのような状態であるかもしれないと疑われてしまうことは、国家にとっても重大なリスクです。
とはいえ、多忙を極めるスケジュールの中、必要な書類を読み込み、家政婦サービスに頼ることなく家事をこなしていることを「アピールだ」と切り捨てられてしまうのは、やや酷なことなのかもしれません。むしろ、時の首相が家庭に戻った際、すべきことをこなし、休息をとる時間を確保できるよう、周囲がサポートをでききれていないという側面もあるのかもしれません。
一方、私たちもまた睡眠不足に陥りがちです。仕事やすべきことがたくさんあることは、非常に大きな原因の一つですが、気が付いたら夜更かしをしてしまっているということも、看過すべきではない原因の一つです。前者は自力でなんとかすることは難しいですが、後者は意志や工夫次第でどうにかできるものです。
サッカー日本代表の久保建英(たけふさ)選手は「幼少期から睡眠を最も大切にしている」と公言し、シーズン中の就寝時にはスマホなどの画面を絶対に見ない」「部屋を完全に真っ暗にする」といったルールを徹底し、入眠の質を高める工夫をしているそうです。それにより、試合に出場した時には圧倒的なパフォーマンスを発揮し続けています。良質な睡眠は、人間の能力を最大限に引き出してくれます。
これからの時期、睡眠不足は熱中症のリスクを格段に高めます。人間の体は、汗をかいたり、皮膚の血管を広げたりして熱を逃がすことで体温を下げています。しかし、睡眠不足になれば自律神経が乱れ、汗が出にくくなったり、血管が広がりにくくなったりしてしまい、体内に熱がこもりやすくなり、それが命に関わる事態を巻き起こすことも十分あり得ます。
これからますます暑い日々が続きます。水分補給やエアコンだけでなく、必ず睡眠時間を確保し、心身ともに健康に過ごしていきましょう!

