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原発と共生できない ― さよなら原発埼玉県民集会

【埼玉土建本部】

機関紙「埼玉土建」

10月8日さいたま市文化センターで「さよなら原発埼玉県民集会」(埼玉県原爆被害者協議会名誉会長の肥田舜太郎氏をはじめとした26氏の呼びかけ)がおこなわれ、会場は3階席まで満席の2300人超が参加しました。
集会では、肥田舜太郎氏他3人の講演と首長、民主団体、ボランティア活動家などの活動報告がおこなわれ、原発の計画的廃炉と再生可能エネルギーへの構造転換を求める決議を採択しました。
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■肥田舜太郎氏(ビデオ出演)
私は広島に原爆が落とされた後、約六千人の被爆者を診察しました。放射能の本当の恐ろしさは、目に見えるやけどのような外傷ではなく、体内に入った放射性物質による内部被爆です。
福島原発事故により、たくさんの人が被爆しています。自分の命は世界にたった一つしかありません。そのたった一つしかない命を大切にするため、原発をこの世界からなくさなければなりません。
■井戸川克隆氏(福島県双葉町長)
福島第一原発が爆発した時、音もなく、綿雪のような白い断熱材が降ってきました。その福島では今、県外に人が流れていかないように「安心教育」というものが行われています。本当は安心ではありません。私の町でも基準値を大きく超える放射能が測定されています。
この人災で、政府や東京電力の誰かが、責任を取りましたか?責任を取った人間など誰一人いません。にもかかわらず国は、特措法で放射能の除染に対する「国民の責務」を決め、野田首相は原発を再稼働させました。恐ろしい世の中になりましたが、私は町民の命を守るため、これからもがんばります。
■鎌田 慧氏(ルポライター)
原発は、「嘘・金・脅迫」で動いています。日本にある五十四基の原発、全てがそうなんです。これを隠すために国や電力会社、マスコミが総力をあげて「安全神話」をふりまき、国民をだましてきました。
福島第一原発の事故以降、国民は声を上げ始めました。「原発ゼロ」を求める集会に5万、10万を超える人が集まり、毎週金曜日の首相官邸前の原発再稼働抗議行動にも大勢の人が駆けつけ、「さよなら原発署名」も810万筆に達しています。国民が声と行動で民主主義を取り戻そうとしています。私も、政治が「原発をやめる」と言うまでたたかい続けていきます。

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